バジルは、イタリア料理などでよく使われる人気のハーブです。
特に、マルゲリータピザにのっている葉っぱとしてご存知の方も多いでしょう。
そんなバジルですが、一般的に子どもにはあまり向かないとされており、大人になってから食べることが勧められています。
今回は、バジルについて以下のポイントを詳しくご紹介します。
- バジルに含まれる栄養素とその健康効果
- バジルの食べ方と注意点
- 赤ちゃんや子どもがバジルを食べる場合の注意点
バジルの主な栄養素と健康効果
バジルは、その独特の香りと風味で親しまれているハーブですが、実は栄養が豊富に含まれています。
ここでは、バジルの主な栄養素と期待できる効果を紹介します。
ビタミンやミネラルが豊富
バジルには、ビタミンAやビタミンC、鉄分、マグネシウム、カルシウムなどが多く含まれています。
これらは、骨や歯の健康をサポートし、免疫力を高める働きがあります。
抗酸化作用
バジルに含まれるフラボノイドやカロテノイドは抗酸化作用を持ち、細胞を保護する役割を果たします。
これにより、体内の活性酸素を除去し、老化や慢性疾患の予防に繋がるとされています。
リラックス効果
バジルの香り成分であるリナロール、カンファー、オイゲノールには鎮静作用があり、ストレスを軽減し、リラックス効果をもたらすと言われています。
バジルの食べ方と注意点(アレルギーの可能性について)
バジルはパスタやピザなどでよく見かけるハーブですが、その強い香りゆえ、使用する際にはいくつか注意が必要です。
ここでは、調理で使う場合や生で食べる場合、アレルギーのリスクについて解説します。
料理に使う時の適量
バジルは香りが強いため、適量を守ることが大切です。一般的に、料理には一人分につき1〜2枚程度がちょうど良いとされています。ただし、バジルの種類によって風味が異なるため、加減しながら使用しましょう。
生で食べる場合の適量
バジルは生でも食べられますが、過剰に摂取すると腹痛や下痢を引き起こす可能性があります。大人であれば一度に10枚程度、子どもであれば5枚程度が適量とされています。
大人の場合: 10枚程度
子どもの場合: 5枚程度
アレルギーの注意点
バジルにはアレルギーを引き起こす可能性があるため、アレルギー体質の方は注意が必要です。
アレルギー症状として、かゆみや蕁麻疹、喉の痛み、呼吸困難が現れることがあります。症状が出た場合は、すぐに医師に相談しましょう。
バジルアレルギーは「遅延型アレルギー」と呼ばれ、食後しばらくしてから症状が出ることがあるため、見分けがつきにくいことがあります。
バジルを食べて時間が経ってから体調に変化があれば、バジルアレルギーの可能性を考慮しましょう。
赤ちゃんや子どもがバジルを食べる際の注意点
バジルは香り豊かなハーブですが、赤ちゃんや子どもに与える際には注意が必要です。
ここでは、赤ちゃんや子どもがバジルを食べる場合のポイントを紹介します。
赤ちゃんに与える場合の適量と方法
生後8ヶ月頃からバジルを与えることができますが、適量や与え方に注意が必要です。
刻んで与える: バジルは細かく刻んで与えるようにしましょう。
量の目安: 指先でつまめる程度が適量です。
混ぜて与える: 他の食材や野菜ピューレに混ぜて与えると良いでしょう。
また、アレルギー体質の赤ちゃんには少量から試すことをおすすめします。
子どもに与える場合の注意点
子どもがバジルを食べる際は、適量を守ることが重要です。
1回の食事に数枚程度のバジルを使用するのが適量とされています。
注意点: バジルに含まれるアルギニンというアミノ酸が、子どもにとって過剰摂取となる可能性があるため、食べ過ぎには注意が必要です。
バジルの過剰摂取による影響
バジルにはアルギニンやエウゲノールといった成分が含まれており、これらを過剰に摂取すると以下のような影響が報告されています。
胃腸の不調: 腹痛や下痢
神経系への影響: 頭痛やめまい
その他の症状: 吐き気や嘔吐
特にエウゲノールは大量に摂取すると、肝臓や腎臓に負担をかける可能性があるため、注意が必要です。
子どもにバジルを与える際は、適量を守りましょう。
まとめ
バジルの摂取について、以下のポイントをまとめました。
バジルは基本的に大人向けの食品ですが、幼児や子どもも適量であれば摂取可能です。
赤ちゃんには8ヶ月以降から与えることができ、少量から慎重に与えることが推奨されます。
バジルに含まれる成分により、妊娠中や授乳中の方、アレルギー体質の方は注意が必要です。
バジルを安全に楽しむために、適切な量と使用方法を心掛けましょう。