「天皇」という存在について、疑問を持ったことはありませんか?
天皇の役割とは何なのか、その始まりはいつなのか、そしてどこから来たのか。
今回は、これらのテーマについて分かりやすくご紹介します。
天皇の役割とは?
初代天皇とされるのは、紀元前660年に即位した神武天皇(じんむてんのう)です。
神武天皇は大和(現在の奈良県周辺)を平定し、橿原神宮で初代天皇に即位しました。
そのため、彼は「日本の創始者」とも言われています。
明治時代になると、政府は神武天皇の即位日を「日本の始まり」として定め、2月11日を祝日「紀元節」としました。この紀元節は戦後「建国記念の日」として生まれ変わっています。
奈良時代頃までの天皇は、国をまとめる支配者的な存在でしたが、平安時代以降は実権を失い、摂関家や武家による統治が進んでいきました。それでも天皇の権威は尊重され、幕府や政府も天皇の許可を得て政治を進める場面が見られます。
戦後の日本国憲法では、天皇は日本国の「象徴」と位置付けられ、現在では国事行為や文化的活動を通じてその役割を果たしています。
天皇の起源はいつから?
現在の今上天皇(きんじょうてんのう)は、第126代目の天皇にあたります。
初代天皇とされる神武天皇については、古事記や日本書紀にその記述があります。
これによると、神武天皇は天照大神(あまてらすおおみかみ)の五世孫とされていますが、実在は確認されておらず、神話や伝説の域を出ません。
確実に実在したとされる天皇は、第26代・継体天皇(けいたいてんのう)です。彼以降の皇室の系譜は現代までつながっていると考えられています。
天皇はどこから来たの?
天皇の起源については神話が深く関わっているため、「どこから来たのか」という問いが生まれることもあるでしょう。
神武天皇は高天原ではなく日本国内で生まれたとされ、実在が確認された継体天皇もまた日本で生まれています。
したがって、「天皇はどこから来たのか」と問われれば、「日本から」と答えることができます。
まとめ
現在の天皇に至るまで2600年以上の長い歴史があり、その中で天皇の役割や位置付けは時代によって変化してきました。
これからも研究が進み、新たな発見が天皇の歴史をさらに明らかにするかもしれませんね。