キャットニップは、ハーブティもあるとても人気なハーブです。
しかし、実際に育てるといくつかの問題が生じることがあります。
この記事では、キャットニップを育てる際の注意点や育て方について詳しく解説します。
キャットニップの特徴
キャットニップの学名であるNepetaは、古代ローマの都市ナペティ(Napeti)に由来します。
この都市ではキャットニップが貴重な植物として栽培されていました。
日本に帰化したものは長野県筑摩郡で発見され、そのため和名はチクマハッカと呼ばれています。
キャットニップは、猫が好む香りを持つハーブで、多くの猫がこの香りに反応して陶酔状態になります。
葉を使ったおもちゃは、猫のお気に入りになることが多いです。
葉は粗い鋸歯状の卵形で、葉や茎は軟毛に覆われています。
植物全体に強い香りがあり、茎の先端には小さな白色や淡い藤色の花がたくさん咲きます。
キャットニップを育てる際の注意点
キャットニップを育てようと思った場合、注意しなくてはならないことがあります。
植える前に確認しておきましょう。
広がりやすさ
キャットニップは風や動物によって広範囲に運ばれる種を持っています。
これにより、意図しない場所にまで広がることがあります。
他の植物の成長を妨げたり、庭全体の景観を乱す原因となることがあり、隣家の庭にまで広がると近隣トラブルの原因にもなるため、繁殖力を考慮した対策が必要です。
種ができたらすぐに取り除くか、鉢植えにして管理するなどの工夫をしましょう。
猫の集まり
キャットニップに含まれるネペタラクトンは猫を強く引き寄せます。
そのため、多くの猫がキャットニップの香りに引き寄せられ、庭に集まってしまうことがあります。
これにより、庭の植物が踏み荒らされたり、キャットニップ自体が傷ついたりすることがあります。
また、猫が庭をトイレ代わりにしてしまうこともあり、悪臭や衛生問題が発生する可能性もあります。
さらに、夜間に猫が騒ぐことで近隣住民とのトラブルにもなりかねません。
キャットニップを植える際には、猫対策をしっかりと行うことが重要です。
キャットニップを植える際のポイント
キャットニップを植える際は、以下の点に留意しておきましょう。
根の広がりを防ぐ
キャットニップの根は繁殖力が強いため、地植えする際には根の広がりを抑える対策が必要です。
プランターや大きな鉢に植えることで根の拡がりを制限し、周囲の植物との競争を防ぐことができます。
また、地面に深い防根シートを設ける方法も有効です。
日当たりの良い場所を選ぶ
キャットニップは日光をたくさん浴びることで健康的に成長し、強い香りを発揮します。
半日陰でも育てることができますが、できるだけ日当たりの良い場所で育てることが理想的です。
猫対策を実施する
キャットニップを植える場所の周囲に物理的なバリアを設ける方法や、猫が嫌う香りの植物を隔てることで、猫の侵入を防ぐことができます。
また、キャットニップの近くに猫が嫌う植物を植えることも有効です。
例えば、ルータンジーやローズマリー、ペパーミントなどの植物を植えることで、猫の興味をそらすことができます。
キャットニップの花言葉
キャットニップの花言葉は「無邪気」「自由な愛」です。
これらはキャットニップの香りが猫を引き寄せることから、猫に関連して付けられたとされています。
キャットニップの風水効果
キャットニップは風水的にも良い影響を与えるとされています。
特に北の方角に置くことで、家に調和をもたらし、繁栄を促すとされています。
キャットニップの水耕栽培方法
水耕栽培は土を使用せずに植物を育てる方法です。
キャットニップもこの方法で育てることが可能です。
必要な材料
- キャットニップの種
- 水耕栽培用の容器(プラスチックカップなどでも可)
- 液体肥料
- スポンジ
- LEDグロウライト(無い場合は日光でも可)
手順
- 種の植え付け:種まきの時期である3~5月、もしくは9~11月に、キャットニップの種を水で湿らせたスポンジに植え、乾燥しないように管理します。
- 配置場所:日光が良く当たる窓際などが理想です。日当たりが悪い場合はLEDグロウライトを使用します。
- 発芽後の管理:種が発芽し、スポンジの底から根が出てきたら、根が水を吸えるよう容器の底に3ミリほど水を入れて育てます。
- 収穫:本葉がたくさん生えてきたら収穫します。収穫前に間引くことで成長が促進されます。
まとめ
キャットニップを植える際には、繁殖力の高さや猫を引き寄せる香りなどの問題に対して適切な対策を講じることが重要です。
今回ご紹介したポイントに注意して、キャットニップの栽培を楽しんでみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。