日本には四季があり、それぞれの季節を感じさせる言葉がたくさんあります。
では、「冬」を思い起こさせる言葉やことわざ、四字熟語にはどのようなものがあるのでしょうか?
今回は、それらを一覧にまとめてご紹介します。
「冬」を感じる言葉の一覧
冬を感じる言葉には、以下のようなものがあります。
冬将軍(ふゆしょうぐん)
厳しい冬の寒さを擬人化した表現です。
月冴ゆる(つきさゆる)
冬の澄んだ夜空にくっきり浮かぶ月の様子を表しています。
冷え込んだ夜は空気が澄み、月や星がひときわ美しく見えます。
霜の声(しものこえ)
霜が降りる寒い夜、その冷たさや静けさを「声」にたとえた表現です。
雪明かり(ゆきあかり)
積もった雪が反射して、夜でも薄明るく感じられる様子を指します。
木枯らし(こがらし)
秋から冬にかけて北風が強く吹く、冷たい風のことです。冬の訪れを知らせます。
→ 詳しくはこちら:「木枯らしの読み方と意味とは?いつの季語?英語で言うと?」
冬枯れ(ふゆがれ)
草木が枯れ、寒々とした冬の景色を表す言葉です。
不香の花(ふきょうのはな)
香りがない花という意味で、雪を花に見立てた言葉です。「雪」の別名の一つでもあります。
冬紅葉(ふゆもみじ)
冬の寒さの中で、鮮やかに残る紅葉の美しさを表しています。
六花(りっか・ろっか)
雪を指す言葉。雪の結晶が六角形であることから名付けられました。
冬暁(ふゆあかつき)
冬の夜明けを指し、寒さが残る朝の様子を表します。
冬化粧(ふゆげしょう)
雪が降り積もり、一面が白く染まる様子を表現した言葉です。
「冬」にまつわることわざ・慣用句の一覧
冬にまつわることわざや、慣用句もさまざまなものがあります。
冬来りなば春遠からじ(ふゆきたりなばはるとおからじ)
厳しい時期を耐えれば、良い時期が必ず訪れるというたとえ。
柳に雪折れなし(やなぎにゆきおれなし)
柔軟なものは硬いものよりも強く、困難を乗り越えられるという意味です。
夏歌うものは冬泣く(なつうたうものはふゆなく)
夏に遊びほうける人は、冬になって困るという教訓です。
アリとキリギリスなどが有名ですね。
蛍雪の功(けいせつのこう)
苦労して学ぶことを称えた言葉。蛍の光や雪明かりで勉強した故事に由来します。
「冬」を表す四字熟語
三寒四温(さんかんしおん)
寒い日が3日続き、その後4日暖かい日が続くという冬の気候の特徴。
雪上加霜(せつじょうかそう)
災難が重なる様子を表す言葉。積もった雪の上に霜が降りることからきています。
歳寒三友(さいかんのさんゆう)
冬に友とすべき松、竹、梅を指す言葉です。寒さにも負けない姿を称えています。
まとめ
どの言葉も「冬」を感じさせ、その寒さや静けさ、時には美しさを思い起こさせますね。
冬の景色や寒さの中で感じた情景とともに、ぜひこれらの言葉を思い出してみてください。