七夕に願い事をする理由とは?誰が願いを叶えるのか?起源を解説!

7月

七夕は、天の川や短冊に願い事を書くことで知られており、ロマンチックな雰囲気が漂う、大人も子供も楽しめる行事です。

でも、なぜ七夕に願い事をするのか、誰がその願いを叶えてくれるのか考えたことがありますか?

この記事では、七夕の起源や短冊の意味、願い事が叶う仕組みについて詳しく解説します。

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七夕とは?

七夕(たなばた)は、日本の伝統行事で、7月7日に恋人である織姫と彦星が年に一度だけ天の川で再会することを祝います。

二十四節気では「小暑」時期にあたる行事です。

現代の日本では、新暦または旧暦の7月7日頃に七夕祭りが行われ、笹の葉に飾り付けをして、短冊に願い事を書いて笹に結ぶのが一般的です。

この行事は、古くから人々の心に残るロマンチックなイベントとして親しまれています。

七夕の起源と歴史

七夕は、中国から伝わった行事で、奈良時代に日本に導入されました。

中国の「五節句」の一つである七夕は、陰陽道で奇数の「七」が重なることから邪気を払う行事とされていました。

日本では、宮中儀式の一部として織姫の機織りの技術向上を祈る風習があります。

平安時代には貴族が和歌を書いて祈り、江戸時代には習い事の上達を願う一般的な行事へと広まったのでしょう。

こうして、七夕は現代の形に変化していきました。

七夕伝説

七夕の起源には、中国の伝説があります。

天帝の娘で機織り名人の織姫と、牛飼いの彦星は、結婚後に仕事を怠るようになったため、天の川の両岸に引き離されます。

天帝は、真面目に働くことを約束させたうえで、年に一度、7月7日にだけ会うことを許しました。

日本に伝わった際にも、この伝説が取り入れられ、織姫と彦星の物語は多くの人々に親しまれるようになったのです。

なぜ七夕に願い事をするのか?

七夕に願い事を書く習慣は、中国の「乞巧奠(きっこうでん)」が起源です。

唐の時代に盛んに行われたこの行事は、機織り名人の織姫にちなんで、手芸や裁縫の技術向上を祈るものでした。

この風習が奈良時代に日本に伝わり、江戸時代には習い事の上達を願う形に変わり、現代の形になりました。

短冊に願い事を書く習慣は、天帝から授かった夜露を混ぜた墨で願い事を書くという伝説から来ています。笹も神聖なものとされ、七夕の飾りに用いられます。

短冊の色とその意味

七夕の短冊には、それぞれ色に意味があります。

  • 青(緑):成長を象徴し、プラス思考になることや新しい習慣をつける願いが書かれます
  • 赤:感謝を表し、家族の健康などが祈られます
  • 黄:誠実さや信頼を意味し、友達との関係や仕事の成功が書かれます
  • 白:規則や義務に関連し、禁煙や遅刻しないといった目標が書かれます
  • 黒(紫):知識や知恵に関するもので、試験合格や語学習得などが願われます。

これらの色は中国の五行説に基づいています。

七夕飾りの意味

七夕飾りにも、それぞれ意味があります。

吹き流しは邪気払いと機織りや裁縫の上達を祈ります。網飾りは豊漁を願い、巾着は金運上昇を意味します。

折り鶴は家内安全や健康長寿を象徴し、くずかごは倹約や住居の安全を意味します。

これらの飾りは、古くから人々の生活に根付いており、それぞれの意味を理解することで、七夕の行事が一層深く楽しめるでしょう。

願い事は誰が叶えるのか?

七夕の願い事は、織姫や天帝が叶えてくれると思われがちですが、実際には自分自身の努力で叶えるものです。

江戸時代の寺子屋では、七夕の願いは自分の決意を表し、努力することの大切さを教えていました。

織姫や彦星、天帝への祈りは、その決意を強めるための儀式として行われました。

七夕は自分の目標達成への意志を再確認し、その実現に向けて努力することを促す行事です。

日本全国の七夕祭りを3つ紹介

2024年に行われる日本全国の七夕祭りを3つご紹介します。

仙台七夕まつり(宮城県)

仙台市で毎年開催される日本最大級の七夕祭りです。

2024年は8月6日から8日に開催されます。色とりどりの吹き流しや飾り付けが見どころで、多くの観光客が訪れます。

参考サイト:仙台七夕まつり公式サイト

湘南ひらつか七夕まつり(神奈川県)

平塚市で行われるこの祭りは、2024年7月5日から7月7日に開催予定です。平塚駅周辺が会場となり、多くの屋台やイベントが楽しめます。

参考:平塚市公式サイト

一宮七夕まつり(愛知県)

愛知県一宮市で毎年行われる七夕祭りは、2024年7月28日から31日までの予定です。

尾張一宮駅周辺が会場で、華やかな飾り付けと多彩なイベントが特徴です。

参考:一宮七夕まつり公式サイト

これらの祭りはそれぞれ特色があり、地元の伝統と文化を感じることができます。

ぜひ足を運んでみてください。

まとめ

七夕は中国から伝わった行事で、奈良時代に日本に伝わりました。

機織り名人の織姫にちなんで裁縫の上達を願う風習が、時代とともにさまざまな願い事をする形に変わりました。

「七夕(たなばた)」という読み方は、神事に使用する布を織る機織機「棚機(たなはた)」に由来します。

また、七夕は「小暑」の時期と重なるため、季節の移り変わりを楽しむ行事としても知られています。

願い事を書くことで、自分の目標達成への決意を新たにしましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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